経営情報システム:情報戦略(最終更新:2015/12/06 16:33:44 JST)
以前は,情報戦略は経営戦略が策定された後で策定されることが多かった.つまり経営戦略を実現するための付随的な手段として捉えられていた.しかし現在では,情報戦略は付随的な手段ではなく,経営戦略の重要な1要素と考えられるようになり,経営戦略の一環として統合的に策定されるように変化してきている(吉沢著,戦略的システムライフサイクルマネジメント,ITEC,2002).
ITを積極的に利用したビジネスなどでは,情報戦略(IT活用戦略)が経営戦略の主要な部分を占めることになるため,より重要性が大きくなってきている.
情報戦略では情報資源を適切に取り扱う必要がある.一般に情報資源には次のようなものがある(吉沢,前掲書).
情報戦略は,経営戦略の一環として,データ資源,情報基盤,情報化リテラシの3つの情報資源を有機的に活性化させていく高度化計画と定義される(吉沢,前掲書).3つの情報資源に対応する形で,この高度化計画には次の3つの計画が含まれる必要がある.
情報戦略は経営戦略の一部であり,ヒト,モノ,カネなどの経営資源の投入が必要となるので,経営戦略との整合性を考慮して,経営にリンクする計画を策定する必要がある(吉沢,前掲書).特に情報戦略の中で,データ資源としての価値を高めるような計画が含まれていないと,投入資源の回収の点で問題視されることも多い.
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