経営情報システム:経営における意思決定(最終更新:2015/12/06 16:33:44 JST)
経営における意思決定
意思決定は経営だけに関わらず日常生活でも行われている.ここではその意思決定について掘り下げてみてみる.
マネジメントサイクル
企業を健全に経営していくにはマネジメントサイクルを意識して,そのステップを適格に実行していくことが重要とされている(吉沢,前掲書).品質管理のデミングサイクルを利用したもので,次の3ステップと4ステップのものがある.
- PDS(PDC)サイクル
- 3ステップ型のサイクル.計画(Plan)-実施(Do)-統制(See/Control)の3ステップが繰返される.
- PDCAサイクル
- 4ステップ型のサイクル.計画(Plan)-実行(Do)-評価(Check)-改善(Act)の4ステップが繰返される.なおデミングの用語としては,PDSAで評価がStudyであった.
マネジメントサイクルは1回で終わるのではなく,1回のサイクルが終われば次のサイクルへ移行するというようにぐるぐると回し続けることが重要.
また日常生活の中でもPDACサイクルと気づかずに行っていることも多い.スランプ時のバッティングの改善など.
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意思決定の一般的特性
現実的な意思決定は,一般的に次の3つの局面から構成されると言われる.
- 情報活動(intelligence activity)
- 問題を識別するために,関連する情報の収集・分析を行う局面.
- 設計活動(design activity)
- 分析された情報をもとに問題を定式化し,その解決の代替案の探求,代替案の結果予想・評価を行う局面.
- 選択活動(choice activity)
- 代替案の評価結果をもとに,何らかの選択基準に基づいて代替案の選択をする局面.
選択基準としては次の2つが用いられることが多い.
- 最適化モデル
- 理論的な最適基準に基づいて構築される決定モデル(理論的選択)
- 満足化モデル
- 決定者の満足基準に基づいて構築される決定モデル(実際的選択)
1死3塁で次の打者が投手の場合に取りうる戦略の決定
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