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主観情報処理研究所

経営情報システム:経営品質の評価法(最終更新:2015/12/06 16:33:44 JST)

経営品質の評価法(その2)

日本経営品質賞

日本経営品質賞は,わが国企業が国際的に競争力のある経営構造へ質的転換を図るため,顧客視点から経営全体を運営し,自己革新を通じて新しい価値を創出し続けることのできる「卓越した経営品質の仕組み」を有する企業の表彰を目的として,(財)社会経済生産性本部が1995年12月に創設した表彰制度.8つの領域からなる審査基準書により3段階の審査が延べ1000時間にわたって行われ,受賞企業を決定する.プログラムに参加している。日本経営品質賞は米国マルコム・ボルドリッジ国家品質賞(MB賞)に基づいている.

日本経営品質賞(Japan Quality Award)

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COBIT(Control Objectives for Information and related Technology)

米国の情報システムコントロール協会(ISACA:Information Systems Audit and Control Association)が提唱するITガバナンスの成熟度を測るフレームワーク.
もともとは1996年に米国情報システムコントロール財団(ISACF:Information System Audit and Control Foundation)がコントロール目標(control objectives)の考えに基づいて,情報システムのコントロールに関する基準として公表したもので,システム監査の基準としても使われる.2000年には,IT Governance Instituteから第3版(Governance, Control and Audit for Information and Related Technology)が発行され,「ITガバナンスの成熟度モデル」という概念が取り入れられている.
COBITでは,IT戦略立案から導入・運用までの一連の流れを「プロセス」「IT資源」「情報基準」という3つの視点から評価する.内容的には,エグゼクティブ・サマリ,フレームワーク,コントロール項目,監査ガイドライン,管理ガイドライン,導入ツールセットという6つのコンポーネントで構成される.
COBITは,ITの企画から運用に至るまでのフローを4つ管理プロセスと34のITプロセスとして定義し,それぞれのプロセスについて,CSF(主要成功要因)/KGI(重要目標達成指標)/KPI(重要業績達成指標)と,その成熟度レベルを6段階で定義する.

@IT総合検索-情報マネジメント用語事典-COBIT

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KPI (key performance indicator)

企業目標やビジネス戦略を実現するために設定した具体的な業務プロセスをモニタリングするために設定される指標(業績評価指標:performance indicators)といい,その中で特に重要なものを指す.
経営戦略では,まず命題となる「目標」を定め,次にその目標を具体的に実現するための「手段」を策定し,その手段がきちんと遂行されているかどうかを定量的に測定する「指標」を決める.この目標を「戦略目標」,手段を「CSF(主要成功要因)」,指標を「KGI(重要目標達成指標)」,「KPI」と呼ぶ.
KGIがプロセスの目標(ゴール)として達成したか否かを定量的に表すものであるのに対し,KPIはプロセスの実施状況を計測するために,実行の度合い(パフォーマンス)を定量的に示すものである.KGI達成に向かってプロセスが適切に実施されているかどうかを中間的に計測するのが,KPIだといえる.

@IT総合検索-情報マネジメント用語事典-KPI

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