経営情報システム:経営品質の評価法(最終更新:2015/12/06 16:33:44 JST)
経営戦略の立案にあたって,自社内の製品や業務システムなどを,他の優れた企業と比較し,自社の問題点を明らかにすることによって改革を進める方法.この方法では次に述べる他社でのベストプラクティスを迅速に取り入れることが重要となる.ベンチマーキングには,社内ベンチマーキング,競合ベンチマーキング,機能ベンチマーキング,プロセスベンチマーキングなどがある.
各企業で行われている業務遂行プロセスの中で特に優れているものをベストプラクティスと呼ぶ.グッドプラクティスとも呼ばれ,GPと略される.
カプランとノートンにより開発された企業業績の評価のモデル.「財務的視点」「顧客的視点」「社内ビジネスプロセスの視点」「学習と成長の視点」という4つの視点から構成され,各視点ごとに15から20程度の業務評価基準を設定している.企業改革,改善は各視点で達成すべき基本的な戦略目標を定めて,その目標を実現する行動を推進する.この際,あらかじめ成果を評価すべき尺度(KPI)を求め,目標値を具体的に設定し,定量的な評価のもとに推進する手順を踏む.
「The Malcolm Baldrige National Quality Award(MB賞)」は,1987年のレーガン政権のもとで,米国の国家的競争力の向上を目的とし,その設立に尽力した商務長官の名を冠して創られたものである.MB賞は,創造的でかつ継続的に顧客が満足するクォリティ改善,その実施度合の評価,そしてその改善領域発見のための優れた経営システムを有する企業を,大統領自らが,毎年製造部門,サービス部門,中小部門の3つの部門から最高6社に賞を与えるものである.この賞を受賞するためのクライテリア(審査基準)は,これまで書物の付録などとして利用されているものも含めると,ざっと200万部にものぼる部数が配布されており,まさに国家をあげた競争力向上のための「現代経営の教科書」的存在となっている.これまでの12回受賞企業は,合計39社となっている.
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