経営情報システム:ITによる経営革新(最終更新:2015/12/06 16:33:44 JST)
コンピュータに代表されるITは企業の経営革新に大きな影響を与えてきた.ここではITによる経営革新に関するいくつかの話題を取り上げ,紹介する.
この章の内容
コンピュータは,まず給与計算などの計算を伴う事務作業の省力化,正確な処理を目的として導入された.また製造現場では生産管理の制御を目的として導入された.これらのコンピュータは単体,いわゆるスタンドアロン(stand alone)形式で利用されていた.個々のコンピュータは他のコンピュータと接続せずに単独で処理を行っていた.
次の段階としては,通信回線を利用してコンピュータを接続した利用が進んだ.有名な例としては,国鉄の緑の窓口で使用されたマルスや銀行のATMなどがある.これらは端末(クライアント)と呼ばれる操作用のコンピュータとホストと呼ばれる処理用のコンピュータから構成されている(クライアント-ホストシステムとも呼ばれる).
次の変革は,インターネットの登場である.インターネットは,専用線を用いたネットワークとは異なり,世界規模の広域なネットワークである.またその世界規模のネットワークが商用利用可能になったことにより,Webや電子メールを利用した新しいビジネスが創成されている.他方,インターネットの普及により組織内のネットワークの重要性が認識されるようになり,企業の基盤技術として重要視されるようになった.特にインターネット技術を組織内のネットワークに利用したものはイントラネットと呼ばれ,多くの組織で利用されている.またイントラネットを取引先や関連会社まで広げたものはエクストラネットと呼ばれる.
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