経営情報システム:経営戦略の一般的特性とレベル(最終更新:2015/12/06 16:33:44 JST)
経営戦略(その2)
経営戦略の一般的特性
経営戦略は,企業の外部環境が生みだす機会やリスクに対して,組織の内部資源や組織能力を効果的にあてはめること,また企業が長期的に発展し存続するために必要な経営上の決定と定義される.そのことから次のような一般的な特性が導かれる(吉沢,前掲書).
- 長期的視点
- 企業活動の長期的視点からの基本方針であること.今日明日の儲けばかりでなく,10年,20年先を見据えた方針であること.でないと一時的に儲かっても潰れる
- 組織内の規範
- 組織内の意思決定や行動の枠組みとなるものであること.企業内で足並みが揃っていないと活動が阻害される.部門間で統一された行動が取れるようにする
- 対外行動の方針
- 市場など外部環境へ適応するための基本方針.会社としてどのように市場で行動するのかなどの基本的な方向づけ.これについては後述する.
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経営戦略のレベル
経営戦略は,必要に応じて全社に亙るものから各部門のみに適用されるものへ細分化されている.吉沢は次の3つのレベルに分割している(吉沢,前掲書).
- 全社戦略
- 組織全体の統合的戦略.例えば製品ポートフォリオ戦略などを用いて,どの事業に注力するかを判断するなど.
- 事業戦略
- 各事業レベルの戦略.例えば競合他社に対しての競争戦略など.
- 機能別戦略
- 事業の中の生産,販売,人事,財務,研究開発などの機能別の戦略.内部の運営のための基本的な方針となる.
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