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主観情報処理研究所

経営情報システム:インターネットに関連したツール (最終更新:2015/12/06 16:33:44 JST)

インターネットに関連したツール(便利なプログラム)

紹介するツール

インターネットを利用していると,例えばブラウザで目当てのページが表示されないことなど思ったように動作しないこともよくある.自分のパソコンが悪いのか,LANが悪いのか,はたまた相手のウェブのサーバが悪いのかどこに原因があるのか切り分けないと対処ができない.そんなときに便利なプログラムを紹介し,実際に実習してみる.なおウイルス対策ソフトの一部はこれらのプログラムの動作を禁止する設定になっているものもある.その場合は一時的に停止する必要がある.

  1. パソコンのネットワークの設定を確認する:ipconfig
  2. DNSの動作の確認:nslookup
  3. 相手のコンピュータの動作の確認:ping
  4. どこで止まっているのかを確認する:tracert
  5. より詳しい情報の表示:pathping

実習の説明は基本的にWindows XPに準じて記述している.他のOSに対する説明は可能な限り追加した.

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ipconfigコマンド

以下で説明するプログラムを実行するためには,まずコマンドプロンプトを起動する必要がある.コマンドプロンプトを実行するためには,[スタート]⇒[すべてのプログラム]⇒[アクセサリ]⇒[コマンドプロンプト]の順にクリックあるいはマウスポインタを移動させればよい.Vistaも同様に起動可能.

Mac OSXの場合は,ウインドウの「アプリケーション」フォルダ⇒「ユーティリティ」フォルダの順に開き,[ターミナル]をクリックすると[コマンドプロンプト]と同様のソフトが起動される.

ipconfigコマンドは自分のパソコンのネットワークに関する設定がどのようになっているのかを調べることができる.

Mac OSXの場合は,ifconfigに置き換える.

ipconfigの実行

 コマンドプロンプトで次のように実行して結果を表示してみる.

Windowsの場合 ipconfig /all
Mac OSXの場合 ifconfig -a

ipconfigに関する解説は次のページを参考にするとよい.

ipconfigコマンド(日経ITPro)

ifconfigコマンド(アットマーク・アイティ)

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nslookupコマンド

nslookupコマンドはIPアドレスとドメインネームの変換を行うDNSの動作をチェックする命令である.また例えばウェブページがうまく表示されないとき,URLがまちがっているのか,それとも正しいが別の理由でうまく接続できないのかを切り分けることにも利用できる.

nslookupの実行

 コマンドプロンプトで次のように実行して結果を表示してみる.

 nslookup www.konan-u.ac.jp
 nslookup -type=ANY konan-u.ac.jp
 nslookup -type=MX konan-u.ac.jp

nslookupコマンドに関する解説は次のページを参考にするとよい.

nslookupコマンドの使い方(アットマーク・アイティ)

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pingコマンド

pingコマンドはインターネット上の装置が動作しているかどうかをチェックするために利用される.ただし相手の装置の設定によっては動作していても反応しない場合もある.

  1. 自分自身への通信の確認:相手先IPアドレス=127.0.0.1
    ping 127.0.0.1
  2. 自分自身への通信の確認2:相手先IPアドレス=ipconfigで表示されるIP Address
    ping 160.247.xxx.xxx (xxxには実際のアドレスを入れる)
  3. 自分のホストが所属するネットワークへの通信の確認:相手先IPアドレス=デフォルトゲートウェイ(ipconfigで表示されるDefault Gatewayのアドレス)
    ping 160.247.xxx.xxx
  4. ネットワーク外で公開されているホストへの通信の確認:例えばウェブサーバなど
    ping www.konan-u.ac.jp
  5. うまく接続されないホストの例
    ping 211.18.81.207

pingコマンドの使い方については次のページを参考にするとよい.

pingコマンドの使い方(アットマーク・アイティ)

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tracertコマンド

tracertコマンドは例えば上のpingコマンドで調べている装置が動作していないように思えるときに,どこでうまく動いていないかを調べるための命令である.

Mac OSXの場合,tracerouteとなる.

tracert [-d] [-h 最大ホップ数] [-w 待ち時間] 相手先IPアドレスまたはホスト名

-dオプションをつけると,ルータのIPアドレスから名前を求めないようにできる.またデフォルトでは経由できるルータ数は30になっているので,それ以上遠くのホストへtracertを行う場合は,-hオプションの後に指定する.ルータからの返答を待つ時間はデフォルトでは4秒となっている.この待ち時間を変更する場合は,-wオプションの後に指定する.
表示される内容は次の通り.

tracertコマンドの実行

Windowsの場合 tracert www.konan-u.ac.jp
Mac OSXの場合 traceroute www.konan-u.ac.jp

tracertコマンドの使い方は次のページを参考にするとよい.

tracertコマンドの使い方(アットマーク・アイティ)

tracerouteコマンドの使い方(アットマーク・アイティ)

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pathpingコマンド

pathpingコマンドは先に紹介したpingとtracertを合わせたようなコマンドである.

pathping 相手先IPアドレスまたはホスト名

pathpingコマンドの使い方は次のページを参考にするとよい.

pathpingでネットワークの経路を調査する(アットマーク・アイティ)

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