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主観情報処理研究所

情報システムの分析と設計:ソフトウェアライフサイクルとしての共通フレーム(最終更新:2015/12/06 16:33:44 JST)

ソフトウェアライフサイクルとしての共通フレーム

ソフトウェアを開発する際に重要となるのは,間違いのないソフトウェアを決められた納期内にいかに安く作成するかである.これらの目的を達成するためのひとつの考え方として共通フレームがある.ここではこの共通フレームの考え方について解説する.

この章の内容

  1. ソフトウェアライフサイクル
  2. 共通フレーム

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ソフトウェアライフサイクル

ソフトウェアライフサイクルとは,ソフトウェアが開発され,その使命を終えて使用されなくなるまでの一連の過程を指す名称である.もちろんソフトウェアがある日突然誕生することはない.何らかの必要性から開発されるのが通常の流れである.このことから,ソフトウェアの開発では,何を対象として,どのように処理するかが重要な意味を持つ.そして対象,処理内容が定まった後,それらを実現するプログラムが作成される.ただし通常ソフトウェアの開発ではこれだけで終わることはない.作成の後に正しく動作していることを検査するテストが必要である.実際にソフトウェアを使用していく中で改良を必要とする点が出てくれば修正が必要となる.修正を行った場合は,再度テストが必要になる.このような一連の流れを繰り返しながらソフトウェアはその一生を全うして行くことになる.

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共通フレーム

よほど小さなソフトウェアの開発か,あるいはシェアウェアやフリーウェアのような形態で開発を行わない限り,通常ソフトウェアは複数人の協力作業として開発されることになる.そのためプロジェクトというチームを形成して開発に当たる.またソフトウェアの開発では,開発担当者だけではなく,開発を依頼した発注者も関係する.この外に経営者,あるいはベンダなども関連する.ソフトウェアの開発が成功するためには,これらの関係者の間で開発しているソフトウェアに関する知識をうまく共有する仕組みが不可欠である.これらの関係者の知識共有のための仕組み,いわば共通言語に当たるものが共通フレームである.

共通フレーム98(SLCP-JCF98)についてはWeb上の資料を用いて解説する.なおSLCPはSoftware Life Cycle Processの略号であり,JCFはJapan Common Frameの略号である.

2007年に共通フレーム2007(SLCP-JCF2007)が策定されている.

さらに2013年に共通フレーム2013(SLCP-JCF2013)が策定されている.

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